休耕地の復元なるか!
はじまり: 山あいの中腹に位置する小さな山の畑(約200坪)、遥か以前は田んぼ、20年前はミカンが10本、手前の50坪の野菜畑は近所の知り合いに耕作利用をお願いしていた土地だった。が、しかし高齢化と過疎化が進み山一帯の荒廃が進み畑も荒れて維持が困難となってきた。①自然へ戻す、②人手に渡す、③次世代へ託すの三者択一が急務。今はまだ暇を見つけては年2,3回草刈りをしているが最早山へ帰っていく状態となっている。
2024年6月頃の荒れた畑 今年3月には取敢えず草刈りを済ませ以前の耕作可能地へ復元なるか暫く様子を見みることにした。手前の掘り返した土は猪のよるもの。右手上、松の木の奥の2本の蜜柑の木は葛の葉に完全に覆われていて日差しが届かない状態となっている。更にその右手には水路があるが、泥と砂利石で埋まり山の水はこの畑の上の土地から直接写真の土地へ流れ込んでいる。

作業その①:2024年7月17日 畑右側の「水路の泥詰まり」に取り掛かる
水路の泥詰まり(上流の水は全て左側の傾斜地へ流れ込んでいる)別の地権者の土地。許可を得て流れ込む「水切り」作業をおこなった。ついでに上の畑(荒れ地)に行く側道に土嚢を積む補修整備を業者に依頼した。因みに左図の水路の右手に見える錆びたドラム缶の辺りは他人の土地である。2024年7月17日午前中に泥除去作業を取敢えず完了した。泥除去後、水は流れ始めたがまだ大きな石と砂利石が上部に詰まっており山肌に溝を切るまでに至っていない。
泥除去前 泥除去後


課題:作業その② 上の荒れ地や山から流れる水の管理を市役所に相談する。2024年7月17日13時半から15時半迄
都市計画課、建設課、市民生活課、土木事務所、建築住宅課の担当に会う。民有地の私道に関する問題解決に直接支援はしないとの回答。但し該当地は土砂災害警戒区域内にあり特別警戒区域に隣接している。ここで水源となる山の所有者の地番を入手して直接湧水管理交渉をする方向へ行くべきか。更に後日また市役所建設課とEメール、電話で相談、民有地の災害防止に助成・支援制度の有無を打診したが市の対応策は無しという回答が続いている。
課題:作業その③ 荒れた山の畑(はじまりの写真)の草刈りと上の荒れ地の雑木切りと葛の蔓の作業実施。2024年9月18日午前中
今年3度目の草刈りをした。泥濘のの畑で酷い状態となっており、思うように作業は捗らず7割程度で切り上げた。また上の土地の3本の樹木から葛の蔓が吾が畑の蜜柑の木3本に覆い被さり今回ここはは手が付かず。手前の畑の草刈りは取敢えず刈り取ったが、この草の下に長靴が埋まるほどの泥水があった。

上の写真の押し寄せる葛の蔓、それに覆われた蜜柑の木の下に上の土地との境目の背丈超の石垣が隠れている。草刈りを終えて石垣に近づいて見ると、そこには少なくとも2箇所から湧水が白い飛沫をあげて流れ落ちている。さらに一部石垣が崩れている様子が解る。


追加業務:その日夕方、帰宅後土地地権者へ電話を入れる。本人の実地検分を依頼し、1,2週間後にこの土地に絡む関係者と善後策について相談しその結論を聞きたいと申し入れを行ない了解を得た。早ければ9月月末、10月初めを考えている。
課題:作業その④ 前回作業その③の続き上の土地からの湧水を溝を切り脇のコンクリート水路へ流す。2024年9月25日
さらに境の腕の太さに成長した柿の木3本、これに絡んだ葛を木諸共伐採、取敢えず石垣の脇に切り落す。これらの作業を午前中に終え午後市役所農業委員会事務所を訪ね山からの湧水管理の相談を行なった。山からの湧水、雨の災害防止を継続して行なう必要を訴えた。山は現在手つかずで放置されているが民有地なので市からの支援はできないとの返事であった。ここは特別災害警戒区域に隣接の災害警戒区域であるのだが・・・。
今回9月25日山から上の土地を通して流れくる湧水、泥水を土地中腹に溝を切り全て水路へ流すようにした。 さらに下草を刈り、手前のラッパ水仙の木々を払いその後ろの柿の木3本を伐採した。何と手前向こうのこんもり茂った樹木の中から左手上の山の土地(以前は墓地、現在は御魂すべて麓の共同墓地へ移している)から手入れされているような墓石の群が現れた。



第一段階の短期的改良で2024年9月末までの完了予定は遅れている。明日10月21日月曜日は、萩原地区にあるもう一つの畑約200坪の下草刈りに行く予定。序でに上記西地区の水路と石垣の状態を調査、11月には一通りの区切りへ持って行きたい。石垣の補修と農道1メートル幅の確保が出来れば一歩目標に近づく。(10/20/2024)
2024年10月21日 一年ぶりに同じ区域にある萩原地区の夏草刈りを済ます。
*序でに西地区の畑に寄って9月25日の作業結果をチェックした、湧水は山肌に切った溝から水路へ流れ込んでいて畑への流水は全く見られず。取敢えず一つの区切りは見えた。次回の作業はこの溝を更に強固にする、前回伐採した柿の木他の樹木の片付け、加えて石垣補修の状況と農道設置の可能性を調査、地権者、土地管理代表と話合いを11月始めに終わりたい。また害獣(猪)駆除について市役所へ行くことも必要となってきている。(10/24/2024)
2024年12月11日 同地区萩原の畑の老木の採に出掛けた。
*帰りに西地区の上の畑の地権者260番を訪問。2025年作業計画を説明(添付下図)、協力同意を得た。(12/14/2024)
耕作可能な畑地まで残っている作業:
1.桜、梅の老木、茂った椿等の伐採
2.伐採した木、枝の始末
3.耕作土壌の回復
4.上の畑760番、その上の山からの水、土砂管理のため追加の溝を一本、沢筋1本を付ける作業、周囲に椿、山茶花や紫陽花を植える
2025年春からは畑の耕作、植樹をしたい。ここから第二期の耕作可能地への段階に入る。更にここで第三期の仮称「谷戸西ミカン園」を掲載する。
取敢えず「作業完了図:2024年12月11日作成」を添付する。

2025/01/0/3 植栽の概略図を上記に示す。今年の当面のゴールと考えている。
2025年1月14日 初仕事は伐採から始まる。梅の木、桜の木、柿の木、松の木の大木を電動ノコギリを使い、他の草木は鎌と手引きノコで切り取った。下の2枚の写真はほぼ同じ場所から撮ったもの。正面の高い茂った木々は隣の人の土地に生えており手前の緑の繁みの椿と枯れ木の繁み(蜜柑の木)が次回伐採として残った。この残った伐採仕事と切り落とした枝の後始末を3月に済ませる予定。出来れば同時に草刈りをしたい。


右の写真は畑下段の伐採の後、まだ椿の木の繁みを切り倒した枯枝の向こうに見ることが出来る。左の写真は同じく畑下段から上段を見たところ。ほぼ上下段の境の真ん中にあった3メートルの松の木を切り倒した。右隅のの茂った樹木の林は隣の敷地に生えている木。その手前には伐採の枯枝が積み重なっている。
2025年4月4日 彼岸参りを兼ねて今年初の草刈りを行なった。隣の土地との境を中心に草木、枯枝を取り除いた。ようやく耕作放置の荒れ地から草原へ変貌しつつある。切り落とした木々の枯枝を取り除く、更には長く荒れ地となっていたので石が多く露出しており、これ取り除くといよいよ耕作可能地となる。
草刈り後の写真3枚、右は2段の畑の下から眺めた土地、真ん中は畑の上の760から見た景色、水仙の群れと2本の柿の木から下の段が草刈りを済ませた土地。右手の繁みの椿軒の木は次回伐採する。左の水路の写真は奇麗に流れが維持さる水路が、今は枯れているがきっちり確保されている。


